知的障害のある上杉 奈美(うえすぎ なみ)さんは、関西国際空港にてANAや外国の航空会社が受託した貨物や郵便を取り扱う部署に所属しています。2014年の入社後、お客様からお預かりした貨物を航空機に搭載するために、貨物・郵便を梱包する作業や専用の機材に指定の貨物・郵便を載せる作業、国内貨物担当として貨物データ入力の業務をメインに担当していました。
4年目からは現在の国際貨物部門にて、複数のチームメンバーと専用の機材に貨物・郵便を梱包し積み付ける作業を行っており、上杉さんの強みであるコミュニケーション力も活かして取り組んでいます。
積み付け作業の前に貨物の荷崩れを防ぐためのひもを解く作業があります。地道な作業ですが大切な作業の1つで、こうした時間も利用しながら後輩たちの相談に乗ったり、新入社員が職場環境に慣れるためのアドバイスをしたりしています。特に後輩や新入社員に対し親身になって良好な人間関係を築こうとする姿勢から、後輩はもちろん先輩・上司からの信頼も厚く、サービス課において上杉さんはなくてはならない存在であることが評価されました。
関西国際空港の貨物部門にて実施される『掃除しマンデー』では、複数の会社で1つのTEAMを構成する“TEAM KIX CARGO”(通称:TKC)として、毎週月曜日に作業場所を一斉清掃する活動に率先して参加をしています。清掃を通じANAグループ他社とのコミニュニケーションも密に取り、会社・世代を超えた幅広い交流を続けることで、活気ある職場環境作りに大きく貢献しています。
受賞コメント
このような賞をいただき大変嬉しいです。実績入力であれば、必要な内容を速やかに対応できた時、積み付け作業であれば、物量が多く忙しい時間帯での作業を終えた時に“やりきった”という満足感を得られ、やりがいを感じています。
現在は、実績の入力・積み付け作業を行っていますが、今後の目標としては、職域を広げていき、いろいろな作業を行っていきたいです。