環境づくり部門 特別賞
ブルームバーグ L.P. Tokyo Abilities Community 「産学協業のインクルーシブな 障がい者ガイドライン作成」
代表:高橋 弦也(たかはし げんや)さん
ブルームバーグTokyo Abilities Communityは、障害のある社員と彼らのチャレンジを自発的に支援したいとする有志の社員によって構成されています。部署、役職、障害の有無を問わず様々なバックグランドを持つ社員が参加し、会社全体としてこの課題に対する意識を高め、社員同士で支え合っていけるような取り組みを 展開しています。
これまで障害理解のための知識講習だけでなく、パラスポーツ、音楽、当事者社員のキャリアストーリーのセッションなど様々な「見て・聴いて・体験する」ポップな企画を通し、障害の分野により多くの社員が足を踏み込んでもらえるよう取り組んできました。
2021年は、20名以上の慶應義塾大学・塩田研究会の学生と障害のある社員を含めた有志社員による10名以上のコミュニティメンバーとともに「障がい者雇用ガイドライン」を作成しました。
ガイドラインの作成は精神障害、発達障害、聴覚・視覚障害、身体障害の4つのチームに分かれ、より実用的なガイドラインとなるよう 2週間ごとに様々な観点で議論が行われました。
この取り組みを通して社員・学生ともに多くの学びがありました。このガイドラインを英語に翻訳し、アジア太平洋地域に広げていく取り組みも進めており、日本からグローバルにこの素晴らしい取り組みを展開していきたいと考えています。
受賞コメント
大変素晴らしい賞をいただけたことに感謝しております。このプロジェクトを通して、学生と社会人との相互作用、化学反応がさまざまな場面で見られました。社会人からは、学生の皆さまに学を得てほしいということで、答えをだすのではなくて、より良いものになるよう学生自ら答えを導き出してくれるような観点を含めて、プロジェクトを推進してきました。そして、学生の皆さんの斬新なアイデアがさらに社員をかき立て心に火を灯して素晴らしいガイドラインができたと思います。
ガイドラインは、できたことがゴールではなくて、これから先、実運用としてさまざまな場面でこのノウハウを取り入れて、より良い障がい者採用を行っていくことがゴールと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。
*****
ACEフォーラムの模様を動画でご覧いただけます。ぜひ、ご覧ください。