ACEアワード2020 環境づくり部門特別賞
日本電信電話株式会社
分身ロボット「OriHime-D」を活用した新たな働き方の提案

受付業務を行う分身ロボット

2019年に東京大手町で開催された期間限定の分身ロボットカフェ「DAWN」でOriHimeを通じて、大阪の病院から働いていた坂本さんと出会い、私たちのオフィスでも働いてもらえないかと考えたのが分身ロボットによる受付でした。
分身ロボットカフェでロボットを介して遠隔地の店員と会話している様子

2020年2月から、遠隔操作型分身ロボットを活用した障がい者による受付業務トライアルを開始。新たに障害のある2名を雇用し、現在障がい者4名体制で受付業務を実施しています。

実際には1度も会ったことがないメンバーですが、情報交換やスキルの向上、そして改善すべき点の議論などを目的に、分身ロボットのパイロット、その上司、そしてダイバーシティ推進室のメンバーが毎週オンラインミーティングを実施して、チームとして分身ロボットによる受付業務に取り組んでいます。
初めて見るお客様からは、「AIロボットかと思った」と最初は驚かれることが多くありますが、外出困難である実在する人の分身であることが分かると、「素晴らしい取り組みだ、頑張ってください」と温かいお言葉を多く頂戴しています。社内からも「お客様と分身ロボットによる受付の話題が、打ち合わせのアイスブレイクになっている」と、感謝の言葉が聞かれます。
NTTグループとしては、同年11月下旬からドコモショップ(d garden 五反田店)のスマホ教室においても、分身ロボットの活用トライアルを実施しました。
フィジカルディスタンスを図りながら、障がい者の新しい働き方を推進していくことで、活躍の場は更に広がっていきます。その世界は、障がい者だけではなく、あらゆる人々の可能性を拡大するとNTTグループは考え、今後も障がい者を含む多様な人材の多様な働き方を実現していきたいと考えています。

受賞インタビュー
ACEアワード特別賞受賞おめでとうございます。
このたびは、ありがとうございます。現在、私たちは東京大手町の本社オフィスにいますが、そうではない遠隔地にいる方や、家から出られないなど外出が難しい方もこのロボットを介して一緒に働いていただけるようになりました。
賞状を持った分身ロボットと記念撮影をするNTTグループの皆さん
今私の隣では、愛知県から「ゆっちゃん」が一緒に参加してくれています。体を動かすことができない「ゆっちゃん」が働いてお給料をもらえる環境を作ることができ、チャレンジして良かったと実感しています。

今回の取り組みで苦労した点などありますか?
新型コロナウィルスの感染拡大があり、受付停止期間があったりしてトライアル期間の接客件数が想定よりも激減しました。ロボットを遠隔操作する障がい者の方の雇用につきましても、コロナの影響で採用面談など全てがオンラインでお願いすることとなり、採用担当者にとっても初めての経験となり心配もされました。  
幸い、検証予定であった、オペレーションの確認やロボットの機能の確認、お客様や社員の反応などトライアル期間に検証でき、また、オンラインでの採用面談も良い知見となったと思います。

今後の取り組みについてお聞かせください。
今回の取り組みを通じて、外出困難な方、遠隔に住んでいる等の理由で物理的にオフィスへの出社が難しい方々が、このようなICTを活用することで就労できること、活躍できることが確認できました。
これにより、今まで採用ができていなかった地方にお住いの優秀な人材の確保が可能となり、障がい者の方の活躍の場も広がると思います。
また、障がい者の方の活躍の場として導入したこの取り組みは、フィジカルディスタンス確保の手段としても有効であること。そして、遠隔地に出張しなくてもいいという業務効率化のメリットもあることから、今後は、より多くの適用の場を見つけていきたいと考えています。
ICTで実現する、リモートワークを中心とした新しい働き方が、様々な方の活躍の場をより広げていく、そんな具体例をこれからも発信し、感染予防に心がけながら、さまざまな理由で外出ができない方々の多様なご要望にお応えして、いろいろな人が社会に参加できる、働ける、そうした環境づくりを推進していけたらと思っています。

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