聴覚に障害のある熊川 吉隆(くまがわ よしたか)さんは貨物・グランドサービス部業務課で、航空機の地上作業をサポートする車両(GSE)の管理や業務の生産管理を担当しています。
担っている全ての業務がお客様と働く仲間の「安全」に直結しているため、コミュニケーションを取り合いながら日々の業務に取り組んでいます。
パソコンを使った業務を得意としている熊川さんは、これまで紙で管理をしていた煩雑なデータの電子化に取り組み、業務の効率化・可視化に大きく貢献しました。現場から上がってくる課題を分析し、解決に向けて真摯に取り組む姿勢、毎日の元気な挨拶や持ち前の明るさと相まって、信頼も厚く、職場でも一目置かれる存在であることが評価されました。
元々、飛行機が大好きで「休日はカメラを片手に空港へ出掛けることが気分転換になります」と語る熊川さん。飛行機への情熱が業務でも存分に発揮されています。
この写真は熊川さんの渾身の1枚です。
現場で働く社員のニーズに応えるべく、柔軟な発想力と常に前向きな姿勢を持ち業務を遂行される熊川さんは、これからも安全運航を支える一員として「あんしん、あったか、あかるく元気!」をモットーに業務に取り組みます。
受賞コメント
コロナの影響で大変厳しい状況の下で数多くの企業の中からベストチャレンジ賞という名誉ある賞を頂戴し光栄に思います。今回表彰いただきましたことに大変驚き感動しています。私がこのような喜びを得ることが出来たのは良き先輩のご指導と良き同僚に恵まれたおかげです。本当に心から感謝を申し上げます。
私は生まれた時から聴覚に障害があり、電話や音楽、アナウンスなどが聞こえません。例えば、大きな災害が起きた時、何が起きているのか情報がすぐに伝わらないリスクがあり、私1人では気づかないこともあります。そんな時は家族や友人、近所、職場の方々の協力が必要になってきます。
コロナの影響で、職場でも街の中でもほとんどの方がマスクを着用しているため、口唇の動きが見えず、コミュニケーションがますます不便になってきました。そんな中、職場の皆さんは私の障害のことを理解してくださり、マスクを外しアクリルパーティションを挟んで会話をしたり、少し距離を取って会話をするなど、工夫してコミュニケーションをとってくださるので、業務に集中することができ、いろいろなことにチャレンジできます。これからも周りの方々への感謝の気持ちを忘れずに「あんしん、あったか、あかるく元気!」をモットーに業務に取り組んでいきます。